PDLCとは?調光フィルムの構造と仕組みを徹底解説
PDLCフィルムとは、スイッチ一つで透明と不透明を切り替えられるこのフィルムです。
一般的には調光フィルムや液晶ブラインドフィルム、機能性液晶フィルムなどとも呼ばれています。
この記事では、PDLC調光フィルムの仕組みと魅力を、図解を交えてわかりやすく解説します。
PDLC=Polymer Dispersed Liquid Crystalの略称で、高分子マトリクス内に液晶が分散した構造のことを指します。
下記の様に訳すと分かりやすいですね!
=Polymer(高分子マトリクス) Dispersed(分散した) Liquid Crystal(液晶)
簡単に言うと、高分子樹脂の中に液晶が散りばめられた状態をイメージすればわかりやすいでしょう。
図で示すと、フィルムとフィルムの間の液晶がPDLC方式です。
【調光の原理】
■不透明状態(電源オフ)
・電源がオフの状態では、液晶がバラバラな方向を向いています。
・入射した光は液晶にぶつかり、様々な方向に散乱するため、フィルムは白く濁って不透明になります。
■透明状態(電源オン)
・電源をオンにすると、電圧によって液晶が全て同じ方向を向きます。
・光は液晶を通り抜け、フィルムは透明になります。
調光フィルムは、PDLC内で様々な向きになった液晶分子に電気を加えることで液晶の向きを一方向に揃え、光が通るか通らないかを制御します。
この仕組みは液晶の特性を利用したものであり、電卓などもその仕組みを利用しています。
調光フィルムは、高いプライバシー保護機能や調光効果により、会議室やオフィスなどのプライバシーを確保するために広く使用されています。また、埃がたまりにくく、お手入れも簡単なので、医療施設などの衛生面を重視する環境でも活用されています。
さらに、調光フィルムはリアスクリーンとしても利用可能であり、高精細な画像投影が可能です。スイッチのON/OFFで瞬間的に調光できるため、スタイリッシュで上質な空間演出方法としても人気があります。
スクリーンとして活用している事例のご紹介はこちらもご参照ください
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